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2005.07

 
お盆

今年もお盆の季節を迎えました。
お盆は『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』というお経に由来する仏教行事です。
この盂蘭盆経の主役は、お釈迦さまの高弟である目連尊者です。目連尊者が得意の神通力を使って、先に亡くなったお母さまがどうしておられるかを探したところ、お母さまはあろうことか餓鬼の世界に堕ちて、たいへん苦しんでおられました。目連尊者は驚き悲しみ、お釈迦さまのもとへ駆けつけます。
「どうしたら母を救うことができるでしょうか。」
「そなたの母の罪業はあまりにも深い。そなた一人の力ではどうにもならないであろう。
7月15日に雨期の修行期間が明け、修行僧たちの反省会が行われる。その日に、彼らに飲食の供養をしなさい。そうすれば、かの僧たちの威神力をもって、母は救われるであろう」
目連尊者はこのお示しに従い、雨期の修行期間が明ける7月15日、修行僧たちに飮食を施しました。それによってお母さまが救われた、という物語です。
「うらぼん」という言葉は、サンスクリット語の「ウランバナ(さかさ吊りの苦痛)」あるいはイランの「ウルヴァン(霊魂)」に由来するといわれています。

お盆の期間は、7月あるいは8月の3日間ないし4日間。地方によって異なります。
盂蘭盆経にある通り、この行事は親孝行や先祖供養がテーマです。お仏壇にご先祖をお祀りしているお宅は、お墓参りや、迎え火・送り火を焚いたり、お盆のお飾りをするなど、できる範囲で結構です、どうぞお盆のご供養をなさって下さい。
また、心にかけながらもお盆のご供養をなさっていないお宅も、是非始めてみて下さい。そうすれば、どうしてこの行事が長年継承されてきたか、お分かりになると思います。