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コラム倉庫

2005.11

 
四誓偈(しせいげ)その5

新寺院に移転して1ヶ月が過ぎました。ずっと続いていた工事もひと段落して、ようやく気分も落ち着いて参りました。
お陰さまで素晴らしいお寺になりました。皆さまのご来庵をお待ちしています。

さて、1年半ぶりにお経の解説を再開いたします。今回は「四誓偈(しせいげ)」の5回目です。(前回までの解説は、2004年頃のコラム倉庫をご覧下さい)
前回までは、冒頭、修行僧ダルマーカラがたてた3つの誓いと、誓いの中心である第18願を見ました。今回はそれに続く文です。

 離欲深正念 浄慧修梵行 志求無上道 為諸天人師
(りーよくじんしょうねん じょうえーしゅーぼんぎょう
しーぐーむーじょうどう いーしょーてんにんしー)
われ(ダルマーカラ)は、欲望を離れ、心を静めて浄らかな智慧を培う修行を行ない、最高の覚りを求めて、天界・人界の導師となろう。

 神力演大光 普照無際土 消除三垢冥 広済衆厄難
(じんりきえんだいこう ふーしょーむーさいどー
しょうじょーさんくーみょう こうさいしゅうやくなん)
仏はその身から大いなる光を放ち、一切の国土をあまねく照らし、三垢(欲望・怒り・愚かさ)の闇を取り除いて、多くの厄難を救う。

この節からは、修行僧ダルマーカラが、仏のもつ限りない徳を讚えます。

 開彼智慧眼 滅此昏盲闇 閉塞諸悪道 通達善趣門
(かいひーちーえーげん めっしーこんもうあん
へいそくしょーあくどう つうだつぜんじゅーもん)
仏は人々の智慧の眼を開かせ、欲望・怒り・愚かさの闇を滅して、悪道(地獄・餓鬼・畜生とよばれる3つの苦しみの世界)を閉じ、善道に至る門を開く。

 功祚成満足 威曜朗十方 日月戢重暉 天光隠不現
(くーそーじょうまんぞく いーようろうじっぽう
にちがっしゅうじゅうきー てんこうおんぷーげん)
仏の徳を満たすことによって、その威光を十方に行き渡らせるので、太陽や月もその光を収め、天界の光さえも隠れて現れぬほどである。

修行僧ダルマーカラは、こうして仏(自分の師である世自在王仏)の徳を讚えてゆきます。そして、自らの功徳もかの仏に等しからん、と願います。

(続きます)