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Q&A 14

質問14

仏教
同じ仏教なのに、なぜたくさんの宗派があるのですか。素人にはとても分かりにくいのですが。
〈回答 14〉 僧侶にとっても難しいことです。
あなたはたとえば血液型とか、星占い(動物占い、というのもありましたね)、ユングの性格分類、エニアグラムなど、興味を持たれたことがありますか。いろいろな見方があるようですが、人にはさまざまのタイプがある、ということだけは確かなようです。さまざまなタイプがあるということは、さまざまなタイプの「とらわれ」がある、ということでもあります。
仏教は、「応病与薬(おうびょうよやく)」——病に応じて薬を与える——の教えといわれます。お釈迦さまは、人々の状態、理解力などに応じて、さまざまな教えを残されました。その中で、「ああ、この教えは自分に合っている」「この教えによって自分は救われた」というものが、人によって違ってくるのは、自然なこと... 多くの宗派が生まれた一因は、こうした素朴なところにあります。また、昔は今のように通信網が発達していませんでしたから、地域や文化によって微妙な違いが生まれたということもありましょう。
これからもう少し分かりやすく「宗派」を説明していくのは、われわれ僧侶の務めだと思っています。