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Q&A 20

質問20

仏教
宗教は危険なものではありませんか?
〈回答 20〉 ある意味では危険なものです。知らずしらずのうちに極端な方向へ行ってしまう、ということは十分にあり得ます。また今は伝統教団といわれるような歴史を持った宗派であっても、過去に社会との摩擦を経験していない教団はほとんどないでしょう。
また、(伝統教団ではあまり心配ありませんが)宗教に関わることによってあなた自身が深く傷ついたり、家族を苦しめたり、ということも十分あり得ます。
しかし「危険だから」といって距離を置いてしまうと、人生最高の宝を取り逃がすことになります。
「受けがたき人身を受けて、あいがたき本願にあいて、発(おこ)しがたき道心を発して、離れがたき輪廻(りんね)の里を離れて、生まれがたき浄土に往生せんこと、悦びの中の悦びなり。(法然上人)」
そして大切なことは、「自分は素晴らしい信仰をもっている、自分は(信仰をもたない人よりも)優れている」と思わないことです。ここが危険なところです。宗教的な生活と、周囲の人々への思いやりは両立できます。人生の渦中にある人々への敬意と思いやりを心がける——そのときあなたは極端な方向へ進むことなく、宗教を通して成長し、実生活でも平和と充実感を得ることができるでしょう。