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Q&A 41

質問41

仏教
私の祖母はあの世のことを「冥土、冥土」と言っていました。浄土とはずいぶん雰囲気の違う言葉だと思いますが、何か違いがあるのですか?
〈回答 41〉 冥土は「冥途」とも書き、死者の霊魂がゆくといわれる地下の世界です。冥(くら)い、つまり光のない暗黒の世界。これは、中国の他界観に由来する言葉です。
それに対し西方浄土は、お釈迦さまが説かれた光明の世界。仏教の「浄土」は実は沢山あるのですが、ここでは念仏によって往生できる西方極楽世界のことを言っています。この世で仏にお会いすることはかないませんが、命終ってからは無量の光を放たれている西方浄土の阿弥陀仏にお会いすることができる。
また、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)といえばこれも、輪廻転生を続けながらめぐる六つの世界ですから、死後に赴く可能性のある世界です。では、冥土と六道はどう関係しているのか?というと、よく分かりません。「六道の下から三つめまで、すなわち地獄・餓鬼・畜生の三つの世界を『冥土』という」という話も聞いたことがありますが、根拠は不明です。
ひとくちに中国の他界観といっても、道教や山岳信仰に仏教の影響があったりと、いろいろあるようです。もう少し詳しいことが分かりましたら、またお載せします。