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Q&A 110

質問110
その1

仏事一般
初盆について、お教えいただけませんでしょうか。 去年の夏に実父が亡くなりました。今年が初盆となるかと思うのですが、作法等、何を準備すれば良いのかわかりません。白磁の陶器のものを用いるとか、塗りのもので良いとか、葬儀屋さんとお寺さんからお聞きしたことが違っていて困っています。お寺さんのおっしゃるとおりにするのが良いとは思うのですが、ご相談させていただきました。よろしくお願いいたします。
〈回答 110—その1〉 お盆の準備ですね。
お盆は、亡きご先祖にお家にお帰りいただきご供養をする、という行事(コラム倉庫もご参照下さい。お盆について幾つか過去にコラムを書いています)。初盆(新盆)では、そのご先祖さまに初めてお盆のご供養を受けて頂きます。
  1. 期間:迎え火・送り火をいつ焚くか。
    これは地方によって異なります。8月13〜15または16日、つまり13日に迎え火を焚き、15日または16日に送り火を焚く、というところが多いようです。私の住む東京(7月盆が主)でも場所によって違います。
    お墓参りに行った時にお墓で迎え火を焚き、それを提灯に移して持ち帰ったり、お寺のご本尊さまの灯明を移して持ち帰ったりするところもある、と聞きました。
    火を焚くのは、ご先祖様の霊をご案内するという意味で、ふつうは玄関先で、おがらを燃やします。
  2. 飾り:お盆のお飾りをどうするか。
    仏壇からお位牌を出し、小机にならべる。小机には真菰(まこも—おがらと一緒にスーパーや花屋さんに売っています)を敷き、その上にお位牌のほか、ロウソク立て(右側)や香炉(中央)、おりん(右側)も置いておき、いつでもお参りができるようにしておく。
    お花(左側)・お供物を飾る。お供物は季節の野菜・果物・お水・お膳など(ご無理のないところで…) お供物には地域差があります。東京の場合でも、お宅によってまちまちです。(キュウリの馬、ナスの牛など。また特別な飾りをしないお宅もあります)
    あと盆提灯ですね。ご親戚から贈られる、というケースが多いです。新盆(初盆)の時には白い提灯を飾る、という習慣もあります。(必須のこととは思いませんが、お気持ちで飾られるなら、それも良いでしょう)
  3. 菩提寺さまに来ていただき、お盆のお経を上げてもらう。
    ご親戚にもお寺さんの予定を伝えておけば、一緒にご供養できますね。
以上が主なところでしょうか。
お盆は、宗派による違いというよりも、それぞれの地域の習慣として伝わっている部分が大きいので、近隣のお年寄りに教えて頂くのが一番かもしれません。
「白磁の陶器のものを用いるか、塗りのもので良いか」とのご質問について…これは、お供物をお飾りするお皿のことでしょうか?
もしそうでしたらどちらでも良いように思いますが、菩提寺さまが読経にみえるのであれば、お寺さんのおっしゃったことに従って下さい。

いずれにしても、あまりむずかしく考えず、ご自分なりになさってみることが大切です。お寺さんがみえたら、「これで良いでしょうか」と尋ねてごらんなさい。それは決して恥ずかしいことではありません。何かあれば、そのときにお寺さんにお教え頂けることでしょう。

質問110
その2

仏事一般
お棚経、お施餓鬼時にお寺にお出しする費用の袋には何と書いたら良いのでしょうか。やはり“お布施”でいいのでしょうか?
〈回答 110—その2〉 表書きについてのご質問ですね。「お布施」で結構です。(費用というよりも、布施行の一つとしてとらえて頂いた方が、私ども僧侶としてはありがたくお受けできます)

質問110
その3

仏事一般
両親が亡くなって三回忌を済ませたところです。今月お盆のお施餓鬼があり、塔婆を上げます。両親が健在の時には「先祖代々」で塔婆を上げていましたが、亡き両親はいつの時期から「先祖」の扱いになるのですか?
〈回答 110—その3〉 施餓鬼会塔婆の件ですね。(お寺によって若干違うかもしれませんが)私が思うに、
  1. 先祖代々で一本お上げする
  2. ご両親それぞれのお戒名で一本ずつお上げする
  3. 1. と 2. 合わせて計三本お上げする
のいずれでも良いと思います。
「いつの時期から先祖の扱いになるか」—古来の考え方に従えば三十三回忌ないし五十回忌ということになりましょうが、これにこだわらなくても良いでしょう。
 以上は私の意見です。菩提寺さまのお考えもあるかと思いますので、どうぞお尋ねになってみて下さい。