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Q&A 126

質問126

仏教, 宗教
仏さまのお像に手を合わせるとき、どういう気持ちでお参りすれば良いのですか。澄んだ心でないとお参りしてはいけませんか?
〈回答 126〉 いえいえ、私自身も常に澄んだ心で手を合わせられるわけではありません。そういうときは「いつかは澄んだ心がもてるようにお導き下さい」と念じて手を合わせています。
私たちの心は常に動いています。澄んだり汚れたり…それが現実ですね。また、その心を眺めている視点—たとえば「今の心の状態は、濁っている」と気づく心もあるわけです。同時に「こんな気持ちでいるのは嫌だなあ」と思う心もあるでしょう。このように幾層にもわたっているのが私たちの内面です。それが現実。仏さまはすべてご存知ですので、自分の良いところだけを見せようと思ってもそうはいきません。

崇敬の気持ちをもって合掌していただければ、それで結構です。たとえ心がきれいに澄んでいなくとも、仏さまはあたたかい慈悲の心で包んで下さるでしょう。

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