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Q&A 133

質問133

浄土宗
念仏をとなえれば極楽浄土に往生できる根拠となる経典と、その文言を教えて下さい
〈回答 133〉 『無量寿経』の第十八願、「設我得仏十方衆生至心信楽欲生我国乃至十念若不生者不取正覚」です。
「わたし(法蔵菩薩)がさとりを得たあかつきには、このような仏国土を建設しよう。すなわち、十方の人々がわたしの仏国土に生まれたいと、真実心から、また深く信ずる心をもって願い、百千万回から下は十回であってもお念仏をとなえる者は、一人残らず生まれることができるような国、そのような仏国土を—。もしも生まれることができない者があるならば、わたしは正覚を取らない」
法蔵菩薩は後にこの誓いを成就して「阿弥陀仏」となられました。したがって、お念仏をとなえれば必ず阿弥陀仏の仏国土—極楽浄土へ往生できる、というわけです。
経文中の「十念」を「『南無阿弥陀仏』を十回となえる」と解釈したのは中国の善導大師です。この解釈は『観無量寿経』下品下生の「令声不絶具足十念称南無阿弥陀仏」という経文に基づきます。
コラム倉庫の『四誓偈』の解説もご参照下さい。(その1その2その3その4と分かれています)
また、原典にあたるのが何よりですので、詳しくは本でお調べ下さい。(岩波文庫『浄土三部経』、浄土宗『浄土三部経講座』坪井俊映師など)

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