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Q&A 152

質問152

浄土宗
浄土宗の場合、お仏壇にお参りするときに、お線香を何本立てればよいのですか。調べてみますと、「浄土宗は三本立てる」「二本と決まっています」「一本をふたつに折って立てる」など色々あって、どれが本当なのかよく分かりません
〈回答 152〉 浄土宗では、「お線香を立てるときの本数は、ご焼香をするときの回数に準ずる」とされています。
そして、ご焼香の回数は次の通りです。——「一回、二回、三回、いずれでもよい」
さらに、これらのそれぞれに意味づけがあります。
  • 一回:一心不乱の心をもって(お念仏する)の意。
  • 二回:戒香と定香を焚く。(お念仏による滅罪と、念仏三昧の心を、香に託して焚く)
  • 三回:戒香と定香に解脱香(阿弥陀さまの光明を頂く)を加える。
    または、三毒の煩悩(貪欲、怒り、愚かさ)を焼き尽くす。
    あるいは、三宝(仏・法・僧)に供養する。
    または、三世(過去・現在・未来)の諸仏に捧げる。
少々難しい説明になりましたが、要するに、一回、二回、三回いずれでも構わない、ということです。
したがって、お線香を立てる場合も、一本でも二本でも、三本でもよいのです。

以上が原則です。
ご法事などで複数の方がお参りする場合は、心をこめて一回(一本)で宜しいでしょう。

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