QA目次へ

Q&A 190

質問190

浄土宗
 浄土宗のお数珠の使い方について教えてください。
合掌した親指にかける際、大きな珠の位置がどちらの方向になるようにとか、二連のどちらが(たとえば房がつながっている方が)上になるようにとかの決まりはあるのでしょうか?
〈回答 190〉 浄土宗では、主として「日課数珠」という二連の数珠を使います。(他の数珠も使います。)
『浄土宗法要集』という僧侶向けの宗訂のテキストによれば、
●「合掌のときは両親指にかける、記子(弟子玉ともいいます─房糸の所)を手前に垂らす。」
●「合掌以外のときは、左の腕首にかける。」
とあります。ここには、合掌したときの母珠(大きな珠)の位置については書かれていません。
私が法式の先生から教わったところでは、「合掌のときは両母珠をそろえて親指にかける」、すなわち、二つの大きな珠を、両親指と両人差し指の間に軽く挟み込むようにかける、ということになります。あまり神経質になることはありませんが、気がついたときにその位置に整えれば良いでしょう。
尚、合掌の時に二連のどちらかが上、下、という決まりはありません。
(お念仏を称えながら数珠を繰るときは、房糸のついた方が下になるはずです。これが本来の数珠の使い方なのですが、ここでは立ち入りません。)

追記:お数珠については、Q&A 17Q&A 179にも関連の記載があります。興味のある方はご覧下さい)

ご寄付のページへ