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Q&A 193

質問193

仏事一般
 義父が亡くなり、浄土宗の僧侶に拝んで頂きました。ところが家には、義父の両親から受け継いだ新興宗教の仏壇があり、ご本尊も浄土宗の阿弥陀如来様ではなく、釈迦牟尼世尊を祀っています。葬儀の僧侶は「南無阿弥陀仏」のお経でしたが、義母は毎日、その新興宗教のお経を唱えています。しかも弘法大師のお寺にも熱心にお参りに行ったり、イタコに行ったり。
理解に苦しむのですが、どういうものでしょうか?
〈回答 193〉 お義母さまの信仰心に立ち入ることはできませんが、個人的な信仰と、ご家族で先祖を祀ってゆくことは、分けて考えた方がいいように思います。やがては浄土宗の仏壇を祀り、浄土宗によるご供養に統一してゆくことが望ましいでしょう。
せっかくのお義父さまの追善供養であっても、菩提寺さまが他宗の仏壇の前で、首をかしげながらお経を読むようであれば、決して良い法要になりません。心から読経して頂くためには、最低限の整いが必要です。
折りをみてご家族、菩提寺さまとよくご相談なさって下さい。
それともう一つ。せっかく浄土宗にご縁があられるのですから、「念仏だけで良い」と言われる法然上人の懐の深いみ教えを、どうか学んで頂きたいと思います。

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