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Q&A 197

質問197

一般の相談
 私は、大変怒りっぽいです。しかも、自分に余裕がないのか、ちょっとしたことでも表情に出て、物にあたったりします。
毎日、お念仏をしていますが(といっても自己流ですが)、心は平安になっていません。どうすれば、怒りっぽい性格を直すことができるでしょうか?
〈回答 197〉「怒りの及ぼす害は、猛火よりも激しい」と言われます。だが、その害が著しいことは分かっていても、怒りをセーブすることは難しい─それが人間です。
「あの人が怒っているのを見たことがない」というような方も中にはおられますが、自分も頑張ればそのような人になれる、とはゆめゆめ思わない方が良いでしょう。
「自分は、怒りに振り回される、余裕のない、弱い人間である。」
これを認めることが第一歩です。

次に、怒りを断ち切るのは無理として、それが及ぼす害を最小限に留めることを考えます。
まず、怒りが湧いてくる状況をよく振り返ります。どういうパターンで怒りが湧いてくるのか。それをよく観察する必要があります。例えば、
自分のこれまでの努力が否定された、と思う。
自分が侮辱された、と思う。相応に尊重されていない、と思う。
そんな非常識なやり方は許せない、と思う…etc.
もしそこに、「自分が傷つけられた」という気持ちがあるようであれば、その場所に留まります。そして、「そういう状況であれば、傷ついて当然だよ」「しばらく引きこもって傷を治したら…」というふうに、「傷ついた」部分にやさしい態度で接してあげましょう。
意外に多いのが、「他者の怒りを、必要もないのに引き受けてしまう」というパターンです。マスコミの報道などを無防備に真に受けて、カッカと怒り出す人もいます。
ですから、
  • 怒りが湧いてくる状況をよく振り返り、なるべくその状況につかまらないように工夫する。
  • 怒りが湧いてきたら、自分に対して優しい気持ちでなだめる。あるいは、害にならない形で動物的に発散する。(柔らかいものを叩く、蹴る、唸る、車の中で窓を閉めて大声で叫ぶ…など)
ということが役に立つでしょう。

「怒りは良くない」と頭から押さえつけるよりも、もう少し「怒り」と友達になり、うまくやって行く方が現実的です。彼にも相応の言い分があるはずですから。(言い分をちゃんと聞いてあげれば、彼も気が済んで立ち去ってゆくかもしれません)

お念仏は、心が平安になろうがなるまいが、続けて下さい。そして、なるべく仏典や法語を読んで、崇高なる世界になじんで下さい。