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Q&A 49

質問49

仏教
ここのところ、身内に良くないことが続いています。ある人を紹介してもらって相談したところ、「先祖の祟(たた)りです。きちっと先祖供養をなさい」と言われました。そのようなことがあるのでしょうか?
〈回答 49〉 仏教では、ご先祖を供養することを大事にしています。もちろんご先祖だけではありません。私たち仏教徒は、あらゆる命あるものの幸せを願います。しかし、私たちがこの世に生まれ育った条件の多くは両親、先祖によっています。この世に生まれ育ったことに感謝できるならば、自然に両親、先祖への感謝の気持ちも起こってくる。また、仮に感謝の気持ちが起こらないとしても、仏事など折りあるごとにご先祖に手を合わせていれば、いつかは素直な気持ちになれると思います。
「気にかかっていた先祖供養をして、心がさっぱりした」
という言葉を聞きますと、私どもも「よかったなあ」「いいご供養ができたなあ」と思います。
ですから、もしあなたが仏事から遠ざかっていて、これを機にご供養をしてみよう、と思われるのであれば、たいへん結構なことです。

ただし、先祖供養が善いことだからといって、「供養しなければ祟りがある」「供養すれば祟りがとれる」というのはどうかと思います。私でしたら、そう言われると嫌な感じがします。あなたはいかがですか?
もしそう言われたら、私はこのように考えるでしょう。
「ご先祖は、子孫の幸せを願いこそすれ、祟るなどということがあるのだろうか。」
「仮に自分が死んだあと、子孫が供養をおろそかにしたからといって、祟ってやろうと思うだろうか。」
「生老病死は世の常、『先祖供養で苦しみが除かれる』というのはお釈迦さまの教えに反していないだろうか。」

浄土宗を開かれた法然上人は、
「祈ることで病気が治り、命も延びるならば、病気になり死ぬ人などいないであろう。
念仏を信じとなえる者は、病にかかったときは『この病は避けることのできない宿業である。本来はもっと重い病であるところを、仏のお力によってこのように軽く済んでいるのだ』と思い、信心を深めてこの世を厭(いと)い、浄土を願うべきである。」
と教えておられます。

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