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Q&A 115

質問115

浄土宗
本を見ながら浄土宗のお経を音読しています。おりんを打つタイミングや木魚の叩き方など、とても難しく感じます。全部指定通りにやらなければならないのでしょうか?
〈回答 115〉 おりんや木魚を打つ意味は何でしょうか。その主な目的は、大勢の僧侶が一緒に読経する際に、声をそろえたり、礼拝のタイミングなど身体の動作をそろえたり、次のところへうつるきっかけの合図にしたりする、ということなのです。
おりんの音を聴くと心が静まる、ということも大切ですが、お経の途中で鳴らす場合は上記のような意味があります。ですからお一人で読経するときには、すべて鳴らさなくても構わないのです。

私ども僧侶は細かい指導を受けます。それは必ず、先生について学びます。本を読んで独学、ということはありません。それをやろうと思えばとても大変です。
もし「せっかく読むのだからちゃんとやってみたい」というのでしたら、本山などでお経の勉強会を主催していますので、そういった場に参加することをお勧めします。やはり先生について学ぶのが一番です。お近くのお寺に尋ねてみて下さい。

お近くにお寺がないときは、お経のテープやCDが助けになるでしょう。それに合わせてできる範囲でお稽古なさって下さい。お念仏のときも、木魚の合間打ちが難しければ、頭打ち(*注)で結構です。頭打ちでもリズミカルに叩けるようになれば、気持ち良くお念仏できると思います。

(*注)頭打ちは、「なむあみだぶ」の「な」「あ」「だ」の発声の時に木魚を叩くこと。正式には合間打ち—「なーむ」「あーみ」「だーぶ」の長音部分で叩く

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