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2004.07

 
お盆の季節です

お盆の月を迎えました。
東京のお盆は7月です。場所によって8月のところもありますが、多くのお宅では7月の13~15日(16日)にお盆を迎えます。
精霊棚を設け、お盆のお飾りをする。お供物を揃える、提灯を出して組み立てる、お墓参りに行く、迎え火を焚く、お坊さんがみえてお盆のお経を上げて下さる―。当初核家族であった私の家では、祖父が亡くなったときからこのお盆の行事が始まりました。以来30年以上この形が続いています。準備をするのは初めは祖母が中心でした。その後、母がそれを引き継いでいます。
私が林海庵住職としてお盆のお参りをさせて頂くお宅は、ここ数年以内にご家族を亡くされたご家庭がほとんどです。私の家と同じく、それまではお仏壇も置いていなかったご家庭。ある日ご家族を亡くされ、お寺とご縁をもつ、お仏壇を置く…仏事が続き、そして初盆を迎えます。

先月も書きましたが、私の師僧は今年の3月に遷化(せんげ)いたしました。
その師僧の座右の銘は、
「心は形を求め、形は心を育てる。」
お盆の行事にも、この言葉が当てはまります。お盆には、亡きご先祖が家に帰ってみえる。おもてなしの形をしつらえて、お迎えする。そこには哀しくも嬉しい、何ともいえない色彩豊かなひとときがあります。

昨今の住宅事情では、迎え火や送り火を焚くこともままならぬ。またお盆が終わってお飾りやお供物を川に流すことも出来ない。そもそもお寺さんが檀家さんを回らなくなった…という声も聞こえてきそうです。
しかし…おできになる範囲で構わないのです。どうぞお宅のやり方でお盆をお迎え下さい。