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2020.10

 
お念仏の会のこと
笠原 泰淳 記(令和2年10月)

 林海庵では毎月「お念仏の会」という行事を行なっています。第4土曜日の午後2時から—始めた時からこのように日時を固定し、どなたでもご参加頂ける場を開いております。

 会を始めたきっかけは、ある方からの「お念仏の催しを行なっているお寺はありませんか」というお問い合わせでした。当時(平成15年、2003年)、一般向けの念仏会を行なっているお寺はほとんどありませんでした。その寺の檀信徒向けに念仏会を行なっているお寺はありましたが、どなたでも参加できるというものではありません。林海庵は、その年に正式の浄土宗寺院として認められたばかりで、まだヨチヨチ歩きの寺でしたが、同年の10月からどなたでもご参加頂ける場として、「お念仏の会」を始めました。
 内容は法話とおつとめ、そして茶話会です。おつとめの時間には、お経本をお配りして皆さんとご一緒に声を合わせて読経、念仏しています。

 浄土宗という宗派はお念仏を中心とした宗派でして、最大の特徴は、皆さんとご一緒に声をそろえて念仏を勤めるという点です。どうしてお念仏を称えるのか、という理由はもちろんあるのですが、お経の勉強や厳しい修行を積まずとも、心をこめて「なむあみだぶ」と称えれば、仏さまの世界と私たちを真っ直ぐに結んで頂ける—このような易しい教えの宗派、それが浄土宗です。
 「浄土宗のおつとめ」の中心部分が、ご一緒に称えるお念仏です。木魚のリズムに合わせて「なーむ、あーみ、だーぶ」と称えます。お念仏の前後にさまざまなお経や短い韻文を読むのですが、これがまた実に見事に配置、構成されております。
 手前味噌になりますが、浄土宗のおつとめの完成度は非常に高いのです。浄土宗の勉強を始めた頃、他宗派のおつとめもカセットテープなどで学びました。それぞれの宗派が教えのかなめをおつとめに盛り込んでいますので、おつとめの優劣ということは申せません。しかし構成力という点から申しますと、浄土宗のおつとめが群を抜いています。

 ぜひ皆さんに、この素晴らしいおつとめに少しでも触れて頂きたい—この思いから、最初からご一緒にお経を読むようにして参りました。
 法話の時間にはおつとめの解説や、法然上人のお言葉のご紹介をしております。ときに浄土宗の若手布教師の方々をお迎えして、現代の感覚に合った法話をして頂いたり、また他宗派の教えを学んだり、実際に日蓮宗や浄土真宗の先生方をお迎えしてご法話頂いたこともあります。


第200回の記念品でお配りします
浄土宗鳥取教区教化団作成
法然上人の御足跡を絵伝に沿って綴った冊子です
 今年はコロナ禍のために初めて4ヶ月間のお休みを頂きましたが、対策を講じながら、林海庵の行事の大黒柱として徐々に再開しております。

 そして今月、記念すべき第200回を迎えます。

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